役目を終えると自らの命を終える。

 今日も昨日のつづき。

 

一見刈りモノに見える様な仕立て方の槙を鋏透かしに。

馬酔木も少し大きい枝を幾つか抜いてスッキリと。

 

最後に一部除草剤を使うが、今日のメインは草引き。

 

ここのお庭は、奥様が怪我をされるまではマメに奥様がお庭の手入れを

なさっていたそう。

 

クローバーやツル性の植物がかなり旺盛に伸びていた。

 

 

違うお客さんもツル性の植物かなり困ってらっしゃってて、

対処というか対策について、つい最近色々と調べていた。

 

調べているうちに造園技師の矢野智徳さんという人の記事に辿り着いた。

その記事は、この世の中に意味のない植物はない、という話。

嫌がられるヤブガラシという生命力の強いツル性の草があるんだけど、

これも意味があるからツルを巻き付けて伸びていく訳で、

その自らの役目が終わると命を終える、とあった。

 

そう考えると何だか草引きも複雑になってくる。

みんな生きているんだ!

この世の中に無駄な命なんてないんだっ!(笑)

 

そういえば、

ツル性に限らず、いわゆる普通の雑草にもきちんと役目がある。

 

硬く締まった土壌に決まって生えてくる草ある。

その草の根っこが土をほぐしてくれる事によって

柔らかい土に根を生やす草が根を張る事が出来る。

 

雑草という草はない。

 

自分は状況に応じて除草剤も殺虫剤も殺菌剤も使うが、

除草剤にしろ殺虫剤にしろ、薬を一切使わない庭師もいると聞く。

 

 

「 無駄な命なんてない 」

 

 

この言葉は人間だけとは限らない

 

なんて事をつらつらと考えながら草をひいていた。