夏の終わり。

お盆明けの昨日は京都市内で年間管理をさせて頂いているお宅へ。

 

 

家主のご家族のみなさんは普段は海外でお仕事も生活もなさっているので、

殆どお留守。だけどお庭などの管理で毎月一回は伺っている。

 

 

 

お庭というか、土の面積が広いので草とツルがすごい。

 

 

土である以上何かは生えてくる。生えてくるのは当然で、

要はその生えてくる何かが何であるか、という事。

 

 

年間管理をさせて頂くのは今年からなので、剪定もそうだけど今年は草をどう

コントロールするか。というテーマの方が大きい。

 

もちろん除草剤も効果的に、でも限定的に使っている。

何もかもを枯らしてしまうと土にしてある意味がなくなってしまう。

望ましくない草を抜いたり枯らす薬を使ったり、除草の1日。

 

 

 

 

這いつくばる様に目線を下にしていると、蝉の抜け殻がとても多い事に気づく。

10とか20とかの話じゃない。

ていう事は、みんなこれだけ孵化していったって事なんだな。

でもみなさん孵化する時はあまり高い所までいかないのね。

 ハランの裏とか、椿の下枝の葉裏とか、割と低い所に抜け殻が残っている。

 

子どもの時に孵化している最中の蝉をよく見つけれたのもこう言う事か。

蝉の孵化は大人目線の高さより子ども目線の高さでするみたい。

 

 

 

なぜか理由は分からないけど、殻を割って出てくる途中で死んでしまっている幼生も

割といた。というかあった。他の虫に食べられて殻だけになっていたけど。

がんばってここまで出てきたのに残念だったね。

 

 

 

自分がすぐ近くまでいっても動けない。動きたくても少ししか動けない。

近くの枝を切ったりしているのに飛べない。飛びたくてももお飛べない蝉たち

が多かった。

 

 

数日前まで元気に鳴いているのを聞いていたのに。

蝉の鳴き声がなくなると急に季節が進んだ気がする。

雨続きでここの所涼しくもなったし、その間にお盆も過ぎたし。

 

これを風情というには少し残酷かな。

 

 

天敵の様に毎年刺されていたアシナガ蜂も今年は元気がない様な気がする。

「今年も刺される!」と待ち構えているのに調子が狂うじゃないか。。。

 

 

植物もだけど虫たちにとっても年々生きにくくなってきたんじゃないかな。

 

 

ダーウィンの?名言を思い出す。

「最も強い者が生き残るのではなく、最も賢い者が生き延びるのでもない。

 唯一生き残る事が出来るのは、変化に対応できる者である」

 

なーんつって。

 

 

 

 

あ、そういえば

蝉にオスとメスがいる以上交尾をするのはわかるけど、交尾の後どうするのだ?

メスはどうやって土の中に卵を産み付けるのだ?

 

 

 

 

 

実がなってくれた。よかったよかった。

 

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実と花のなる植物がお好きで、

食用の実のなる植物だけで言っても 檸檬、ザクロ、柿、花梨、柚子、フェイジョア、ビワ、山椒、梅、スモモ、イチョウ、キウイなど、たくさん植わっている。

 

 

「花が咲くものは花が咲き、実がなるものは実がなる様に。」

 

 

金田屋は、基本的にはこの考えでお仕事をしています。