一応庭屋なんですけど、、、。
一人で工務店を営んでいる知り合いの方のお仕事をたまにさせて頂いている。
今回は家の中の一部屋だけ床を解体・撤去して、土間を打つお仕事。
自分、、、一応庭屋なんですけど、、、。
洗面所とお風呂場とトイレの全てに繋がっている部屋の床が腐ってフワフワしてる。
現場で打ち合わせをした時に、今お住まいなので、できるだけ早くして欲しいと。
解体したその日に土間を打って欲しい、と言われた。
まぁ平米数的にはそんなにないので、1日で仕上げるつもりで現場にきたけど、、、
改装や改築(リフォーム?)は開けて見てみないと分からない。が、常識。
打ち合わせで伺った時から施工するまで少し日が空くから床をめくっていない。
当日施工するにあたって、実際に床を解体するまで床下の状況がどうなっているのか
分からないのは正直不安。
なぜなら、その状況によって最善の施工の方法が変わってくるから。
それによって必要な道具も資材も変わってくる可能性もあるし、内容によっては当日に施工できないかも知れない。
自分たちの想像では床下はすぐ土だろう。
なので、整地して均して、モルタルを塗って、終わり、の予定だった。
が実際は、床をめくるとその下はモルタルが塗ってあって、その上水道や排水のパイプが縦横無尽に走っていた、、、。
このパターンは予想してなかった。
すぐに工務店の方に電話して現場の状況を説明し、最善の施工方法を模索する。
こういうシチュエーションでは時間との闘い。
悩んでる時間はない。
置かれた状況と、作業に要する時間や持ってる道具、経験値をフルに駆使して、お客さんの求めている物を具現化する為にはどうすればいいのか、を総合的にかつ瞬時に判断しなければならない。
どれだけの引き出しの数を持っているか、がモノをいってくると思う。
予定通り予想外の事があったものの、
解体・撤去の後に予定通り当日に土間のモルタルを打てたので結果オーライ。
自分、、、一応庭屋なんですけど、、、。
という疑問が頭に残るだけ。
自分がお庭屋だという事は知ってるはずなんだけどなー。
石の引き取り。
先日、「 石の引き取りをして頂けませんか? 」
とお電話頂いていたので、とりあえず一度見に行かせて頂きます と、
今日の朝待ち合わせをして現地に見に行かせて頂いた。
お庭があったであろう場所が既に取り壊されて、ガランとしていた。
見た感じだと、残っている母屋も近々取り壊される様子。
その母屋の居間の縁側に据え付けてある沓脱石がその石。
少し前の年代に建てられた縁側のあるお宅でよく見かける、よく見かける大きさの、
よく見かける丹波鞍馬の沓脱石だった。
その旨をお家の方にお伝えして丁重にお断りした。
年配の植木屋さんの話の昔話を聞いていると、その昔はすごい時代。
奈良県から石を運んできた石屋さんが半ば押し売り的な感じで、朝早くに持ってきた石を勝手に家の前に下ろして置いていってたらしい。それが普通?にまかり通っていて、毎週石を勝手に下ろして置いて行ってたのに普通にお金を支払っていたそう。それでもそれだけの石を消化できるくらいお庭工事の仕事がめちゃめちゃ多かったとか。
そんな話を一人だけじゃなく何人もの植木屋さんから聞いたし、
そんな事もあったなー、と懐かしそうに話している様子も見た事がある。
その石材の最後に残ったほんの少しを、自分は宝の山だと言って、必要になったらそこに物色しに行って使わせて頂いているけど。
庭木で重宝された台杉だって飛ぶ様に売れた話も本当によく聞く。
前に勤めていた所やその周辺を車で走っていると今でも台杉の畑をたくさん見かける。
その時代の名残かな。
それにしても信じられない話。一体どんな時代?
今となっては昔にそんな事があったなんて微塵も感じる要素がない。
一つだけ思うのは、とても景気が良かったのだろうという事。
ウッドデッキのお仕事。
今日は宇治市内でウッドデッキの施工のお仕事。
ウッドデッキといっても樹脂製のデッキなので正確には木じゃないんだけど。
デッキ部分だけが樹脂で他の箇所はほとんどがアルミ。
色々な形をしたアルミの部材がいっぱい入っている。
部材の数でいうと、木製のデッキの比じゃない量だと思う。
ウチにもウッドデッキがある。
ウリンの様な硬い木じゃないけど木製のウッドデッキ。
吹きさらしで雨に打たれて日差しを浴びて、それぞれが自由に反り返りまくっている。
節目もある。ささくれもある。
劣化を遅らせる為にも本当は毎年防腐剤入りの塗料を塗った方がいいんだけど、2年間まだ一度も塗り直していない。
知り合いの家にもウッドデッキがあったみたいだけど、メンテナンスを全くせずに放っておいたら7年位で床が抜けたと言っていた、、、。ヤバい。
今年こそは春になったら塗装しなおそう!
そう、木製のデッキを維持するにはそれなりのメンテナンスが必要不可欠。
まーなんでもそうなんだけどね。
要はメンテナンスの頻度の問題だと思う。
お庭もそうです。
毎年手入れをしていればそれなりの状態を維持できるけど、
2、3年に一度の手入れだとそれ相応の状態になる。
これを手を抜くといいます。(笑)
純粋にこういう時に思うのは、樹脂という素材を使ってデッキを作るのなら、
わざわざ木に似せて作らなくてもいいんじゃないのか?って事。
樹脂の持つ耐久性や柔らかい質感、型押しなどの加工のし易さを考えるともっと可能性はあると思うんだけどな。
(と言っておきながら、樹脂の事を詳しくは知らないけど、、、)
忙しいんだか忙しくないんだかよく分からない。
実働よりも移動ばっかりしている気がする。
天気も暖か過ぎる日があると思えばダウンを手放せない日もある。
晴れてるかと思えば急に雨が降る。
明日はウッドデッキも施工のつづき。
最近ダラダラ。
久しぶりの更新になるのかな。
前回の更新より結構空いたかもしれない。
最近は割と暇なのでダラダラと過ごしているかも知れない。
だから?チラシ配りをしている日が多い今日この頃。
こういう時期を有効に使おうと材料屋さんにいってウロついたり、移動の時はわざと
いつもは通らない道を通ってみたり、遠回りで時間が掛かってもわざと自然がいっぱいの道を選んでみたり、、、。
美術館にいったり。
肥料屋さんにいって、庭木に使う薬や肥料について色々とお話を聞きに行ったり。
(ただ向こうは迷惑に思っているかも知れない)
暇にならない様にお仕事をしないといけないんだけど、ないものは仕方がない、、、。
こういう時もある。
時間はあるから有意義に使わないと。
途切れずに、毎日お仕事があるって事はすごい事だと改めて思う。
自営業をしてから気が付いた事はたくさんある。
例えば自動車。
全国にある販売店の建物の建設費用だけでも幾らかかっているだろう?
一軒何千万?? それ掛ける全国にある店舗の数。
本社や支店の社屋の土地とその上に建つ建物。
何億って事はないか、、、。じゃあ何十億?
数字が大きすぎてよく分からないけど。
もちろんそれらの定期的なメンテナンス費用や維持費は継続してかかる。
大企業になると、全国にいる従業員の数も半端ないと思う。
全ての方が営業や技術者の、いわゆる直接的にお金を生む人ばかりではない。
CMを流せば、その製作費、放映費用が掛かる。
ザックリだけど、それらの経費や人件費 + 製品原価 + 利益 = 商品価格 になる。
そう考えると、目の前にある製品って幾らでできているの?
目の前にある車は一体幾らでできているの?
そのシステムがすごい。
付き合い。
今日はチラシ配り。
たくさん配りたいけど、歩いて一軒一軒ポスティングしているのでそうもいかないし、自分が配らせて頂いている地域は京都市内の中心部ほど住宅が密集していないから、一日配ってもそんなに枚数はいかないかも。
数を配りたい訳じゃない。それより効果的に配りたい。
どういうチラシが未来のお客さんの心に届くだろう??
紙質、紙の色、用紙の大きさ、文字の大きさ、色、そして入れる文章や構成など、、。考えなければならない事はたくさんある。
そもそもチラシじゃないのかも。という選択肢もある。
いつだったか、年配の庭師の方達と話している時、チェンソーやブロワー等の機械物はどこで買っているのか?という話になった。
自分もそうだけど、みんな決まった所で買っているみたい。
他で値段を調べていないから他と比べて高いのか安いのかは知らない。
敢えて調べようとも思わない。
何故なのか?
ネットなり通販なりで、値段だけをみて安いお店を探せば今より安く買えるお店はきっとあると思う。
自分達の仕事も、探せば自分より安い所はきっとあるだろう。
それでも今繋がっているお客さんは自分に声を掛けて下さっている。
みんながみんな値段だけで判断する様な世の中になればどうなるだろう?
少なくとも自分の様なお庭屋さんは成り立たない。
それに、多様性もなくなるだろう。
なくなる職業も多いだろう。
自分はお客さんに支えてもらっている。
値段以外の物に付加価値を見つけてお金を支払って下さっている。
そういう色が濃い職種である部分もあるけど。
ならば、自分も同じ事をして次の誰かを支えて返さないと。
お互い持ちつ持たれつ。
" 付き合い" って言葉が正しいのかな。
そういえば、、、若干の空白の期間はあったけれど(笑)、自分が20代の頃から髪はずっと同じ美容師の方に切ってもらっている。45歳になる今月もその人に切ってもらった。
全てが全てじゃなくても、こういう所があってもいいと思う。
トネリコとシマトネリコ。
今日は久しぶりの剪定のお仕事(笑)
登れる大きさのシマトネリコがあった。シンボルツリー。
シマトネリコと言って話をしていると、お客さんがこの木はトネリコだと。
確かに葉っぱはトネリコっぽいけど、、、。
この時期に青々とした葉っぱをつけているのに?
持ち主の方がトネリコだとおっしゃっているのなら、そうなのだろう。
去年、花が終わった後のサルスベリの木を " サルスベリの木の体 " で話していると
お客さんがあの木はブーケンビリアだとおっしゃったのもあった。
世界は広い。植物の事ですら知ってる事なんてほんの少し。
ずっと見てこられたお客さんがそう言っているのなら、ブーケンビリアなのだろう。
大きいブラシノキもあった。
この木の自由で伸び伸びした雰囲気も個性的で可愛い花も好きなので、植栽の時に何度も使っている。
佐川美術館。
今日は出来上がった現場の様子を見に行ったり、(不法侵入はしていない)
お客さんのお庭の様子を少し見に行ったり。チラシを配りに行ったり。
去年の秋以降に草を引いたのに、もう緑の草が生え始めていた。
まだ2月なのにこうも暖かけりゃ草も生えてくるか。
そして空いた時間?に佐川美術館に行ってきた。
有り難い事に、住んでいる近くには個性的な美術館が幾つかある。
中でも、京都市にある泉屋博古館や現代美術館、滋賀県にあるmiho museumが好き。
美術品は興味深いとは思うものの、残念ながら興味のないジャンルももちろんあるので
展示作品もだけど、周りの景色を含めた美術館の建物や美術館の持つ雰囲気楽しみにいっている。というか、どちらかといえば、美術館の建物やお庭などの方が好き。
とても心が落ち着くし、本とコーヒーがあれば何時間でも居れると思う。
普段から大挙して人が押し寄せる場所でもないのかな。
平日のお昼下がりだからなのか、人はまばら。
それもまた心地いい。
ここはとても無機質。コンクリートと水。
水面の下にあるこの場所も、とても素敵。
場所柄なのかどうかは知らないけど、京都には茶寮が幾つかございます。
伺う機会はほとんどないけど、鶴屋吉信や宝泉の茶寮もいいです。
今年は行きたいけど行けてない美術館に行こうと思う。
今年の目標の一つ。