細見美術館x養老孟司。

少し前、仕事での移動途中に細見美術館の近くを通ったら

偶然  養老孟司の特別展をしていたので、これは行くっきゃない と。

 

 

その時買った著書の写真。

 

 

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虫の虫って…

 

特別虫が好きな訳じゃないけど。

 

というか、普通に虫が好きな訳じゃないけど、気が付けば虫の本を幾つか持っている。

 

何でかな。

 

 

虫と植物って似てる部分があるよね。

 

「自然」とか抽象的すぎる括りではなくて。

 

 

 

 

 

車一台を廃車にするのに数千万匹の昆虫を殺しているのだとか。

新幹線の車掌さんの話によると、昔の新幹線の先頭車両は潰れた昆虫が沢山ついていたが、今はそれほどでもないのだとか。

 

昆虫にも意識の様なものはあるらしい。

昆虫の標本の為に多くの昆虫を捕まえているのもあって、虫の供養の為に虫塚の建立もなさっている。

 

 

解剖学者で医学博士なのにすごい人。

 

 

 

「人間は高等生物である」みたいな考え方は自分は嫌いで、動物も昆虫も植物も人間も個性というか能力というか、特性が違うだけでみんな同じだと思っている。

 

例えば、蟻がエサを取りに行く時の行動距離は人間で言うと約10キロで、その距離をこれまた人間で言うと時速36キロで移動しているとか。それを、時には自分の体積より大きなエサを引きずりながら何回も行き来している。

例えばゴキブリを人間の身長に換算しすると、危険を察知した時のスピードは時速300キロ以上になるとか。 

 

重い荷物を持って、毎日その距離を何回も移動できますか?

新幹線よりも早いゴキブリから逃げる事ができますか?  

 

 

 

 

 

内容はそれだけではなく、細見美術館の視点がとても面白かったので、

細見美術館養老孟司の特別展はとても良かった。

仕事の途中であるというのを忘れて思いっ切り引き込まれてしまった。

 

いい時に通りかかってよかった。