鳳舞桜のカラシソバ。
今日は京都市内の御所の少し西で、ちぐはぐが酷すぎる板石の補修のお仕事。
細かい所言い出すと全て据えかえる事になるので、今回は酷く気になる所や足に引っかかる所だけに絞って補修する。
古材の石は慣れてていいね。
触ってても角の取れた感じとか人が歩いてなれた感じの触り心地が気持ち良くて手袋を外して作業したくなる。本当はまぁ、その方がいいんだけどね。
今日の輸入されている新しい板石と違って大きさも分厚さも形も一枚一枚が違う。
なので一斉にまとめて張る事ができない。一枚一枚張るしかない。
こういう作業って地味だけどとても時間がかかるのだ。
だけどみんな表情が違ってとてもいい雰囲気になる。
新しい石材にはない全く違う魅力。
町屋の板石は上だけが平らに削ってあるけど、電板は下も横も平らに削ってある。
そして電板の天端の触り心地は町屋の板石よりもっとなめらかで優しい。
裸足で歩きたくなるほどの気持ち良さ。
あー電板に触りたい。(笑)
今日では到底終わらないので、、、また来週の半ばくらいに続きをしにこなければ。
記憶では今いる現場の近くだった様な、、、と思い出しながら歩いていると、、、
あった!
少し遅めのお昼ご飯になったけど。
食べ物ってすごいね。
鳳舞のお店の待合で遊びながら待っていた事や、昔食べた優しくて懐かしい味。
一口二口食べただけで数十年前の記憶が一瞬で蘇ってくる。
このカラシソバを食べながらリアルに涙が出てきそうになった。
本当に泣いてしまってお店の人が気持ち悪がるといけないので耐えましたけど。
何年振りだろう。
久しぶりに食べたこの味は変わらずとても優しくて上品な味でした。
またいつか来ます。