松の様子がおかしい。
と、毎年年末に松の剪定に伺っているお客さんから電話があった。
松は急がないと手遅れになってしまう事もあるので、とりあえず様子を見とかないと。
その日は偶然宇治市内でお仕事だったのでその日に伺った。
この枝がその松。
現場で目を凝らしても正確な判断ができそうにないので持ち帰って調べてみた。
松の葉がよく似た感じになる病気の心当たりは幾つかある。
パッと見肉眼では分かりにくい所だけど、
霜焼けかな。
とりあえず病気でなくてよかった。
ここの奥さんと出会ったのは2年前。
毎年年末になると植木屋さんを手配していたご主人が急に他界され、
ご主人がしていた様にこれからは私が松を管理しなければと、傷心中にもかかわらず
奥さんが自分を探して下さり、素敵なご縁を頂いた。
「病気ではないと思います。霜焼けだと思います。」と伝えると、
「主人に続いて、主人が大切にしていたこの木もいなくなってしまうのかと思った」
とおっしゃっていた。
庭木って、どんな木でもただの木じゃない。代わりの木はない。
という所がこのお仕事ならではじゃないかな、と感じる。