庭師、冥利に尽きる

いつもお世話になっているお客さんのご実家のお庭も剪定させて頂く事になって、お庭を見せてもらいに伺った。

ありがたい。

 

ご高齢になったお母さまはつい最近まで草を引いておられたみたい。

どおりでお庭が綺麗な訳だ!

 

自分たちがどれだけ綺麗にしても、1年に一回や二回植木屋さんが入った位では綺麗なままお庭を維持する事は難しい。

本当に毎日、気が付いたら掃除をしたり草を引いたりしないといい状態で

お庭を維持できない。

毎日目を配る事が大切。

 

どの様な感じに仕上げるのがお好きなのかをお聞きすると、

 

「お任せしますー。 私、金田さんが切った感じ好きですよ」

 

と言って下さった。

そんなん言われたら泣いてしまうってー。

 

ねー。

なぜか古臭い言い方しか思い浮かばないのが残念だけど、

これは… 庭師明利に尽きる、 と言ったところかな。

 

自分達の様な、感性で仕事をする者にとって、

これ以上ない最高の誉め言葉を頂いた。

 

有り難い。

 

来週剪定に伺おっかなー。

 

 

 

自分の住んでいる京都はまだ梅雨入りしていない。

もう6月も下旬になりますけど?!

なのに昼間は夏の様な異常な暑さ。

 

常緑樹は5月6月頃に葉っぱの更新をするものも多い。

入れ替わりで新芽がでてくる季節。

 

新しい命にはたくさんの養分が必要なのは植物も一緒だと思う。

 

新芽の出る5月6月は例年に比べて極端に雨が少ない様に思う。

 

生きる為に頑張って葉っぱを出さないといけないのに。

 

夏を前にたっぷりと貰える嬉しい雨水もここ数年は不安定。

 

なのに夏はどんどん暑く過酷になっていく。

 

みんないっぱいいっぱいになって頑張っていると思う。

 

「昔と違って気温が異常に高いから、こまめな水分補給を!」

 

植物たちは??

 

言い方が正しいかどうかは分からないけど、

本当に気の毒になる。

 

剪定や植栽や、お見積りなどで伺った先で樹木の足元の土を触ると

砂の様にサラサラで水気が殆どない所も多い。