ごま色斑点病。

去年の夏から庭木の手入れをさせて頂いているお客さん宅のベニカナメモチ

ごま色斑点病にかかってしまっている。

症状から判断するとかなり前から病気にかかっていると思う。

樹勢もかなり弱ってしまっている。

去年は枯れ枝を取ったり少し樹形を整えたり程度にしておいた。

 

放っておいても良くなる要素はない。

殺菌剤を使ったりして元気になる様に施工するか、植え替えるか。

お客さんにこの旨を伝えると、何とか良くして欲しいとおっしゃった。

 

動物と違って植物は病気になってしまうと、”治る”というのは難しい。

薬を使っても”抑える”というのが目的であって、”病気が治る”ではない。

 

これ以上に悪くならない様に、殺菌剤を使って病気の進行を抑える。

ベニカナメモチが健康な根を元気に発芽できるように土壌の環境を改善する。

まずは病気に負けない元気な体を作ることが必要。人間と一緒。体質改善。

なので殺菌剤を土壌改良を並行して施工する。

 

今日明日で結果が出る様な事ではない。

長い闘いになると思う。

こっちがどれだけの事をしても、このベニカナメモチの生命力次第。

人間は自然をコントロールする事なんてできないと思う(少し話が大きくなった)

サポートする事しか出来ない。

剪定と同じ。人間にできる事は限られている。

 

長い間一緒に過ごしてきたお客さんの思いも施工する自分の思いも同じ。

ベニカナメモチも、昔の様に元気な頃を取り戻したいだろうと思う。

みんな想いは同じ(笑)

みんな一つになって頑張ろうね!(笑)

 

とりあえずあと数回、殺菌剤を散布する。