悲しくなる。

今日は城陽市内のお客さんの所へ。

 

チラシを見たと先月位にお電話下さったお客さん。

 

 

 

玄関前に植わっているソヨゴの様子がおかしい。

 

 

全く元気がない。生きながら死にかけている様な感じ。

生気が感じられない。

 

今回は掘り起こしてみて元気がない原因を探る為に伺った。

 

 

ソヨゴの周りをスコップで掘り下げていくと、

根鉢の底の深さ辺りで砕石交じりの硬い土の層に当たった。

 

恐らく建築の工程で埋め戻した硬い土の層の上にソヨゴを置いて、

その周りを真砂土で埋め戻した、といった感じ。

 

住宅の外構屋さん?分からないけど。

 

こういう内容で伺った場合、ほとんどがこんな感じなので

ここまでは予想通り。

というか、想像してたままだったので、驚きは何もなかった。

 

 

予想外だったのは、ソヨゴが入ってる不織布のポットのまま

土の中に埋めてあった。という事。

 

 

「ええーーーーーーッつっつッつ!?」

 

「ポットのまま植えるって…そんな事あるっ!?!?」

 

 

 

CMでよく見かけるセ〇スイハウスのお家。

 

セ〇スイハウスに限らず多くの住宅メーカーや工務店もそうだけど、

植栽だけ植木屋さんに頼む(分離発注という)とコスト的に高くなるし、植栽もまとめて外構屋さんに全部やってもらった方が現場監督は管理

し易いし、総額が上がるから施工業者に値引き交渉が出来る。

(だからと言ってお客さんに反映さす訳ではない)

少しでも安く、というのが多くの会社の流れじゃないかな。

 (でもお客さんには反映されない事が多い)

 

 

それも分かるが、ほとんどの場合は「安かろう悪かろう」だと思う。

 

ていうか、誰が考えても普通にこれしかないだろう。 

 

安いのは安い理由がある。

 

 

 

土が美味しくなくても、

日当たりが良くなくても、

無茶な植え方をされたとしても、

突発的な事や水切れがなければ、そんなに枯れる事はない。

 

 

 

苦しくても辛くても、喋らないから分からない。

人と意思疎通を図る手段を持っていないので意思を伝える事ができない。

それに、植えた当の人間は植えっぱなしで、その後はきっと見てないだ

ろう。

 

 

悲しいかな…。

 

環境適応力が強い植物は

その環境に応じて”それなりに”生きる事ができてしまう。

 

逆に言うとそれだけ生きる力が強い訳だけど…

 

 

 

だから無茶苦茶な植え方をされても、

死なない程度に生きる事ができてしまう。

 

だから「植物なんて誰でも植えれる」と勘違いされるのかも。

 

 

 

悲しいな。

 

 

元気になってくれたらいいな!

様子を見に行くのが楽しみだ。