お伊勢さん、スイッチターン。
昨日は家族でお伊勢さんへ。
毎年の恒例。
家のすぐ近くに京滋バイパスが走っているので、
全て有料道路を使って行くと約2時間でお伊勢さんに行けちゃう。
参拝を済ませてからのおかげ横丁も、共通の楽しみの一つ
になっているので、そこからの時間を逆算して朝6時に家を出発した。
向かう車の中でカミさんが、
「あ、待って。お財布忘れた。」
「お賽銭できひんしお金貸して~(笑)」
なんて言っていたので、
「お疲れさん」
と冗談で返したりしていた。
予定通り8時に外宮に着き、参道を歩き始めた時に気が付いた。
「財布がない。」
「ええーーーーーーッッッッ!!??」
「上着の胸ポケットの中は?」
「ない。」
「そっちのポケットは??」
「ない。」
「ズボンのポケットの中は???」
「…ない。」
「じゃ車の中ちゃう???」
「見て来るーーーー!!」
あらゆる場所を見たけどなかった。
車の下まで見たけどなかった。
カミさんは財布すら忘れた。
自分はいつもお札と小銭を分けて持っている。
お札を入れているお財布の行方が分からないので、小銭しかない。
所持金を確かめると 約1,000円 。
これはヤバい。
色んな意味でヤバい。
おかげ横丁になんてとても行けない。
そもそも、外宮と内宮のお賽銭すら危うい。
滞在中にお腹が減ったらどうするのだ。
大人子供合わせて3人いる。
喉が渇いても潤すにはお金が要る。
かと言って、お賽銭をケチる事はできない。
その前に…
ここ外宮の駐車場は無料だけど内宮の近隣にある駐車場は有料だ。
ダメだ。
駐車場に車を入れれば出す事が出来なくなるかも知れない。
内宮に行く事はできない。
お金はないけど時間だけはたっぷりある。
今回はじっくりゆっくり外宮を参拝させて頂こう。
朝8時の外宮前での家族会議の結果、そういう決断になった。
幸い、娘も機嫌よくしてくれていたので、
きっとこれは、、、
外宮の参拝をいつもさっと済ませる自分達への戒めで、
もっと食べ物の有難みを感じなさい。
食べ物を頂ける事に感謝しなさい。
参拝する事よりもおかげ横丁ありきになってはいないか?
というメッセージなんじゃないか??
なんて事を話しながら、ゆっくりと全ての社に参拝させて頂いた。
本当に、こんなにゆっくりと外宮を参拝したのは初めてだったし、
とてもいい経験をさせて頂いた。
往復4時間。滞在1時間。
娘が朝ご飯をほとんど口にしなかったからと、
カミさんが出発前に急いでお弁当を作ってくれた。大人の分も。
あと大きいお茶も。
そのおかげで彼女は空腹になる事なく、機嫌よく過ごせたのだと思う。
カミさんの超ファインプレー。
もしもこのお弁当が無かったら、
こんなに楽しく過ごせる余裕は自分達にもなかった。と思う。
いつも感謝しています。
いつもありがとう。
帰ってきて、お財布の紛失届を出しに宇治署に行った。
届け出を受理してもらった所で、
自分が落とした財布が今朝、宇治署に届けられている事がわかった。
「届けて下さった方はご近所の方みたいで、お礼は結構だそうです」
と警察の方。
拾って下さった方、ありがとうございます。
財布の一番奥に結婚する前に貰ったカミさんからの手紙を挿んでいる。
その手紙は世界にたった一つしかない手紙だし、
当のカミさんですら今はもう書けないと思う。
とてもストレートな感情の手紙というか、感情をぶつけた紙切れ。
その時の彼女にしか書けない手紙。
手紙ってそういうものだと思う。
もうね、涙がでそうになった。
無くす前の状態で戻って来た。
この国は本当に素晴らしい。
とても忙しい1日だったけど、とても素晴らしい1日だった!
今日の全ての出来事に感謝