煙草。
家の裏に大きなビワの木がある。
前庭には、桜、モミジ、サザンカ、ツバキ、松が2本、樫の木
モッコク、生垣、、、と色々ある。
去年伺った時に元気だったご主人の姿がないと思ったら
今年に入って急に亡くなったそう。
「 去年の暮れ位から少し咳をしていた。」
今まで薬一粒飲んだ事もない様な元気な人で、
健康診断の診断結果もいつもずっと超健康体だったらしい。
その過信が二人の判断を鈍らせた。
タバコが好きだったご主人の肺はダメージを受けていて、
薬が全く効かなかった。これもいけなかった。
そうでなければ今ここで一緒に喋っていた。
と、奥様はおっしゃった。
自分の祖父は小学校の頃から煙草を吸っていたそうで、
87歳で死ぬまで大好きな煙草を吸っていた。
死因は肺癌ではなくて老衰によるもの。
周りのヘビースモーカーの人で、
肺がんになった人を自分は知らない。
むしろ、煙草の喫煙率が多い(しかもヘビースモーカーが多い)
団塊世代の平均寿命は今までになくとても長い、と思う。
お医者さんが口を揃えて言ってる
「煙草を吸えば肺癌になる」と、矛盾してない?
吸うか吸わないかで言うと、吸わないに越したことはない
とは思うけど、はたして喫煙は短命の原因になるのか?
という疑問は自分の中にずっとある。
自分は中学生の頃から吸っていたけど、この仕事を始める時に
辞めた。それ以来吸っていない。
理由は健康の為。
というのではなくて、退職して自営業を始めた。
言い方を変えれば無職。
そしてカミさんの妊娠。
これといった仕事もないのに煙草を吸うお金がどこにある?
子供が生まれてくるのに喫煙をしていて誰が喜ぶ?
吸いたい気持ちは全くない。
ただ、食後の一本とか、たまにとても美味しい一本がある。
あの至福の一時は煙草でしか経験できないものだと思う。
それをたまに懐かしく想う時がある。