蚤の心臓。
といってもようやく季節らしい寒さかも。
先日、京都市内の北の方にある左京区大原のお仕事を終える事ができた。
これは設計士さんから頂いているお仕事で、
建物は夏頃に出来上がり、お施主さんが越してこられてお住まいになるのも9月上旬なので、植栽が終わらないと他の外構工事も進まないから早くして欲しい!とご要望があったけれども、植栽する時期が良くなかったので待ってもらっていたのだ。
正確に言うと自分も含めた人間の都合ではなく、樹木の都合に合わせて待って頂いてるのだけど、この事は夏からずっと頭から離れる事はなかったし、また不安も心からずっと離れなかった。
蚤の心臓www
それが先日終える事ができた!
当初のお話では2.5mだったイロハモミジを倍以上の4.5mを超える大きさにしたんだけどそれも大変喜んで頂けたみたい。
良かった。
色んな意味で本当によかった。
これでグッスリ眠れるかな?
それはないか。。。
あと年内の仕事の残りはずっと剪定。毎日剪定。
恐らく12月30日が仕事の最終日になると思う。
少し前のブログにも書いた様に、2人目を産んでカミさんが帰ってきた11月からカレンダーの赤い日は仕事をしていないし、12月も休むつもり。
植木屋さんでこの時期の日曜日仕事をしないのは、かなり少数派だと思う。
というか自分の知っている範囲では居ない。
自分でもこれだけゆっくり過ごすこの季節は、、、何年振りなんだろう?
そして季節が深まってゆくのを感じながらゆっくりと感じ見れるというのは、とてもいいものだ。
来年からの働き方も少し考えてみようかな。
植栽や移植、花壇作成や杉皮塀作成の工事などバラエティに富んだお仕事は、有り難い事に全て来年まで待って頂いている。
本当に有り難い。
子供が生まれました!
元気な女の子です!
女の子なので次女になります。
カミさんが体調の異変を訴えて急きょ入院する事になったのが長女の誕生日だったので、
「これはこれは、もしかしてっ!?」
を考えた(というか365/1の奇跡を期待した)けれどもそれはなく、次の日(それでも1日違いって凄い!)に産まれた。
母子ともに無事で健康。
これは本当にありがたい。本当に。
一人目の時もだけど、今回も出産時の出血が多かったみたい。後に助産師さんから、もしこれが、例えば江戸時代とかだったらカミさんは助からなかったかも。と聞いた。
出産時の2人の命の危険は変わらないが、その時々の対応が医学の力だと思う。
今も昔も出産は命がけである。
自分の命を引き換えにして、次の命を産んくれるのである。
そんな事できる?!
カミさんに感謝しかない。
いつも偉そうに言ってごめんね(笑)
それよりもこんなコロナな時代なので入院ー出産ー退院までが今までと全く違って大変だったみたい。
数か月前までとは何もかもが全く違う。
これは今年出産した全ての妊婦さんが経験したことかも知れない。
現に、入院時の見送りから退院時の迎えまで、2人に会う事が出来なかった。
迎えに行ったら赤ちゃんが横にいるという(笑)
プリンセスが3人もいる。たまらない。
家に帰るのが楽しくてたまらない。
上のお嬢ちゃんの事もあるから、産まれてからは去年までとは違って少しセーブして仕事をしている。というか、スタイルを変えた。
もちろん仕事は大切だけど、誰にとっても大切な時期なので無理はできない。
みんなにとって負担の少ない選択肢を選んだつもり。
がんばるよーー
我が家のカブトムシの♂が死んだ。
我が家のカブトムシの♂が死んだ。
毎朝起きてくると一番にカブトムシのゲージを叩いて生存チェックをするのだけど、今日は反応がなかった。
昨夜に予兆はあった。
寝る少し前、ひっくり返ってももがく力が弱々し過ぎた。いつもはもっともがいていた(笑)
さすがにもうダメかもと思ったから昨日の夜に「おつかれさん」と、お別れをいっておいた。
何せずいぶん前から力は衰え、土の中に潜る力はなく、1日中ずっと土の上いた。
昆虫ゼリーもほとんど減らなくなり、一昨日に換えたゼリーは口を付けていなかった。
夜はグッと冷え込む様になり、最近は布団を首まで被って寝ている程の寒さ。調べるとカブトムシは温度差に弱いと書いてあるけど、彼はずっとリビングの机の上だ。しかも土に潜る体力はもう残ってはいなかった。
10月21日
お前よく頑張ったなー
なんて朝から話しかけていると泣けてきて、、、
歳だなー もー。
今昆虫マットの中に7匹の幼虫がいる。
命を繋いで彼らの子孫(なのかどうかはわからないが)を上手く孵化させてやる事が彼らの命を無駄にしない事であり、最期を看取った自分のすべき事だと強く感じた。
ちょっと大袈裟すぎるけど(笑)
毎朝のルーティンワークが一つなくなって心にぽっかり穴が開きそうなのだ。
赤松。
今日は同じ庭師の仕事をしている自分の同級生の所へ応援に行ってきた。
彼も一年を通して結構忙しそうにしている。
今日は彼が年間管理をしている、京都市内の由緒あるお寺での剪定のお仕事だった。
自分の住んでいる京都市から南に外れた場所から、そのお寺のある京都市内の北の端まで1時間以上かかる。。
緯度?標高??宇治と北区とは気候が全然違う。
とりあえず寒い。
モミジも紅葉し始めている。。。
そしてこのお寺の持つ空気なのか、少し引き締まった空気を感じる。
歴史のあるお寺とはこういう事なのか。。。
古木や大きな木々。それらと調和した苔の生した感じ。
時間だけの成せる空間。
とても素敵なお寺だった。
決して人の手だけでは作り得ない素晴らしいお庭を見渡しながら、大好きな赤松の葉むしりを1日中しているのはとても刺激的でいい経験になった。
いい環境で仕事をしているんだな。
赤松はとてもしなやかで美しい。
黒松が男性的だとすると、赤松は艶やかで女性的な木。
黒松よりも赤松の方がよく自生しているから自然なのに。それに美しいのに。なぜ松と言うと黒松なのか?
なんて話をずっとしていた。
仕事は一人が多いから会話に植えていたのかな(笑)
潮時、引き際。
ブログを書いたつもりになっていた毎日。。。
なんでそんなつもりになっていたのか分からないけど
更新しなければって気持ちだけがあったのかな?
毎日剪定。昨日も剪定。今日も剪定。明日も剪定のお仕事。
どこにいっても同じ木を剪定しても、2本として同じ木がないのが面白い。
昨日は朝から夕方までずっと一本の松を剪定していてた。
掃除以外松の剪定だけの一日。
精神的にとても。。。 鍛えられるね!!
前に勤めていたブラック企業にいた時、
「金田さんは、松の葉むしりを覚えてから気が長くなった」
と番頭さんに言われた言葉を思い出す。
今日のお宅にも松があったし、明日もたぶん一日中松。
精神面を鍛えてくれるだけでなく、松はとても素直で面白い木だと思う。
今年からお庭の管理をさせて頂く事になったお宅に、一人で葉むしりをして2日かかるであろう松がある。
恐らく12月に入ってからになると思うけど、ここまで手のかかる松は久しぶりなので少しワクワクドキドキする(笑)
延べ2人かかる松はなかなかだと思う。
それはそうと、お盆に我が家に来たカブトムシ♂がまだ生きている。
一時はてっきり死んだものだと勘違いして、「♀の後を追うようにして逝ってしまった」とか「やっぱり寂しかったんかなー」とか、夫婦揃って感傷的になった時もあったが、思ってるより長生きをしている今となっては家族の関心も存在感も薄くなってしまったカブトムシ。
しまいには、「まだ生きている!」「割としぶとい」と言われる始末。
人間も昆虫も同じである。
カブトムシに関しては無知なのでネットで見ていると、ほとんどの場合9月中には死んでしまうみたい。
足のツメも幾つかちぎれ、動きもずいぶんと鈍くなった。
よく痙攣みたいな動きをしているのを見るし、一時の俊敏さは今はない。というか、生きてはいるがほとんど動かない。
確かに、蝉もずいぶん前に鳴かなくなったしこれだけ涼しくなったのに、 カブトムシ という夏の虫のイメージの響きに少し違和感を感じる。
潮時、引き際を失うとこの扱い。
引き際とはとても大切なのだと改めて思い知る。
かと言って、自分で命を終わらす事はできない。
いつ終わるか分からない、神様に頂いた命を日々全うするだけである。それしかない。それのみである。
これも、人間も昆虫も全ての命は同じである。
こんな中、一人彼は日々何を考えて生きているのだろうか?
懐かしい本物の樹液の味??
メスと戯れていたあの頃??
台風養生。
昨日はいま現在進行形で進めている現場へのパトロールに回って、シートやカラーコーンや道具など風にあおられて飛んで行ったりする危険はないか、など現場の様子をいくつか確認して回った。(本当に台風なんて来るのか??)と心の中で思いながら。。。
今日は大阪の上牧まで剪定のお仕事。
雨だけど。
雨の中、松の葉むしりをしながら
「なんや、雨も風も全然大したことないやん」
「大袈裟に台風養生なんてしなくてよかったやんー」
なんて思っていたけど、家に帰ってからは娘が怖がって目を丸くして窓の外を凝視するほど風が強かった。
その様子を見て、「ほら、ちゃんと養生しておいてよかった」と心の中で思ったのだった。
現金な奴だ。
まさに備えあれば憂いなし。
先人が残した言葉はすごい。
台風養生